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楽譜どおり!演奏者がティンパニに頭を突っ込む「ティンパニとオーケストラのための協奏曲」!

公開日: 

20141129031616

マウリシオ・カーゲル(Mauricio Kagel)はアルゼンチン作曲家。
彼の作品「ティンパニとオーケストラのための協奏曲」の終結部には、ティンパニの中に奏者が飛び込むといった指示がある。

誰がそんな指示に従うの!?

なんて思われていた曲ですが、なんと、日本の打楽器奏者(パーカッショニスト)の渡邉理恵さんが・・・従ってしまいました。
楽譜に従ってしまったのです。
楽譜の指示通りに演奏してしまったのです。

こんな指示に・・・(笑)
20141129032537

こんな奇抜な楽譜に真面目に取り組む姿勢が大好きです。
わたし、今回の動画で渡邉理恵さんを知ったのですが、今後「渡邉理恵」という名前を見たら聴きに行くです!
応援せずにはいられない!

ちなみに、楽譜のイラスト下にあるlungaは「めっちゃ長く伸ばす」みたいな意味。読み方はルンガ。
ドコドコ叩き続けるワケですね。

で、最後の頭を突っ込む部分は、Fのフォルテマークが5つもついている。
読み方はフォルティッシシシシモ(Fortississississimo)
意味は可能な限り大きく(強く)なので、死ぬ気で突っ込めという指示になるかと思います。
命がけです。(笑)

楽譜どおり!演奏者がティンパニに頭を突っ込む「ティンパニとオーケストラのための協奏曲」!

マウリシオ・カーゲル「ティンパニとオーケストラのための協奏曲」with Rie Watanabe

マウリシオ・カーゲルはパフォーマンス的な曲をよく書いていて、有名なのでは「フィナーレ」という楽曲で「演奏中に指揮者が倒れる」という指示がありました。(トリビアの泉でやってた)
単にウケ狙いでふざけた譜面を書いていたワケではなく、何かしらの想いがあったのだと思います。妙な譜面も込み込みで音楽なのです。そういうものです。

残念ながら彼は2008年に他界しています。
死因は不明とのことですが、譜面が原因でないことを祈ります。

最後に、GIFアニメものっけておきます。
ezgif-4189208866

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